皆様は、国際識字デーをご存知でしょうか?「識字(しきじ)」とは、文字の読み書きの能力を指します。1967年以来、読み書きの重要性を国民に再認識させ、より読み書きのできる持続可能な社会を推進するために、国際識字デーのお祝いが毎年世界中で行われています。(International Literacy Day、ILDとも呼ばれます)
この機会に、文字の読み書きの歴史について学んでみましょう。
2020年時点で、世界中で7億6,300万人以上の若者と成人が基本的な読み書き能力を持たず、読み書きの課題は未だに深刻です。新型コロナウイルス感染症、気候変動、紛争など他の危機がこの問題を加速させています。特に低・中所得国では、10歳児のうち文章を理解して読むことができない割合が2019年の57%から2022年には約70%に増加しました。
ディスレクシアは、読み書きの学習障害で、文字や単語を正確に認識できない状態を指します。文字が鏡文字になって見えたり、「た」と「な」のような似た文字を読み間違えてしまうことがあります。この特徴をお持ちの方は、文章を正しく理解することが難しいです。
文字の読み書きが苦手な場合、日常生活が難しくなることがあります。薬の説明やラベルを理解できず誤った服用をしてしまったり、標識の文字を読めないために危険な場所と判断できず、危険区域に立ち入ってしまうなどの問題が起きかねません。また、仕事でも文字は不可欠で、報告書の作成やデスクワークが制約され、職業選択にも影響を及ぼします。それに加え、正確な情報の理解や公共サービスの利用が難しく、詐欺被害や適切な雇用の機会の喪失などの問題が生じる可能性が高まります。
世界の識字率を上げるため、私たちにもできることはあるのでしょうか?
ここからは、日本に住む私たちが国際識字デーに協力・支援できることをご紹介します。
寄付による支援 国際的な識字率の向上を目指す国内外の機関や団体の活動を寄付で支援することができます。 |
身近なもので支援 書き損じのハガキや未使用の切手、商品券・図書券などの金券を寄付できます。 |
イベントに参加 イベントやキャンペーンに参加する他、SNSで識字に関するメッセージを発信することも重要です。 |
このテーマの下、ILD2023 は世界中の世界、地域、国、地方レベルで祝われます。世界レベルでは、2023年9月8日金曜日にフランスのパリで会議が対面およびオンラインで開催されます。この世界的な祝典には、今年の優れた受賞プログラムを発表する ユネスコ国際識字賞の授賞式が含まれます。
・UNESCO International Literacy Day 9月8日参照
・HugKum 「国際識字デー」とは? その目的・歴史・由来、日本や海外での取り組みを徹底解説 9月8日参照
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